太陽光発電とは

太陽からのエネルギーである太陽光を太陽電池で電気に変える事、またはそのシステムのことをいいます。
一切の燃料を必要とせず、空気汚染もないことが最大の特長です。
長期的に無補給で電源供給の必要がある宇宙空間や小型電子機器の電源として利用されてきた他、近年は環境問題への関心の高まりから一般家庭や一般企業での使用も増えています。

太陽光発電の仕組み

住宅用の太陽光発電システムは、太陽の光エネルギーを太陽電池によって直流電力に発電・変換しています。
この、太陽電池から発電された直流電力は、接続箱で直流配線が一本にまとめられ、パワーコンディショナに送られます。
パワーコンディショナーでは、接続箱から送られてきた直流電力を電力会社と同様の交流電力へと変換し、配電盤から家庭内で使う家電製品に発電した電力が送られます。

一般的な住宅用太陽光発電システムは「系統連係方式」と呼ばれる方式であり、これは電力会社の配電線と繋がっており、発電した電力が家庭内で使う消費電力を上回った時は、電力会社に余った電力を送電し買い取ってもらう事ができます。
逆に、発電した電力で消費電力を賄うことができない場合、例えば曇りや雨、積雪、夜間、季節による日射量などの影響で発電量が少ない時など…こういった時は、不足した電力分は電力会社の電気を利用します。

こういった電気のやりとりは、自動的に行われますので、特別な操作は必要ありません。
太陽光発電システムは、このように安定した電力を確保しながらも、天気のいい日などに多く発電した分は電力会社に買い取ってもらう。
曇りの日など太陽エネルギーでの発電量が足りない場合は、電力会社から不足分を供給してもらう。という仕組みで発電、供給しています。

太陽光発電のメリット

発電した電気を使える

昼間発電した電気は、まずご家庭の電力として使います。当然、その分の電気代はタダです。
また、発電出来ない夜間の電気代を安くして、太陽光発電にぴったりな電気料金メニューを利用すれば、さらに効率的に電気代を減らすことができます。

余った電気が売れる

発電後、使用しても余った電気は、電力会社へ売ることができます。
しかも、面倒な手続きや作業は不要。毎月、電力会社がメーターを検針し、売った分の電気代がお客様の口座に入金されます。
これが太陽光発電システムが“貯金箱"といわれる由縁です。
さらに、売電単価2倍の太陽光発電の高額買取が始まったことで、設置するメリットも大きくなっています。

オール電化と相性抜群

時間帯別電灯契約(昼間は高い電気料金・夜間は安い電気料金)を利用することで、オール電化がますますお得になります。
昼間は太陽光発電で電気をまかない、電気の安くなる夜間に電気温水器やエコキュートでお湯を沸かしたり、食器洗い乾燥機などを使用すれば経済的です。

省エネ意識が高まる

電気をどのくらい発電しているのか、買っているのか売っているのか、モニターに表示されますので、自己管理がしやすくなります。
モニターを見ることで、電化製品を何も使っていない場合の消費電力を調べることが出来ますので、その値を基本とすることでムダを見つけやすくなります。

災害時にも電気を使用が可能。

災害で停電になった場合でも、発電した電気を使用できます。
いざと言う時の為に専用コンセントから電気製品を繋げて使用出来る様になっています。

パネルの断熱効果で、屋根裏温度が快適

設置することで、パネルの断熱効果から室内温度環境にも多少の効果があります。
室内の温度変化が減ることで冬暖かく夏涼しくなり、暖房冷房費の節約が期待できます。

太陽光発電のデメリット

発電量が天候に左右される

エネルギー源が太陽なので、当然晴天時には発電出来ますが、雨天時や曇りなどの太陽が隠れてしまった時、後は夜にも発電は出来ません。

リサイクルに関する不透明性

色々なものがリサイクルの対象になり、リサイクル費用の負担方法が決められています。
しかし太陽光発電についてはまだ普及率が低いのでリサイクルがどのようになるのかがまだ決まっていません。

導入コストが高い。

太陽光発電を設置する場合、2008年現在で、1K当り60万~80万、仮に3KWを導入すると180万~240万の初期費用がかかってしまいます。

設置場所や立地条件により発電効率に差が出る。

太陽光発電システムの設置方向によって、太陽の入射角が変化しますので、発電効率が変化します。
真南に傾斜角30度で設置すると、もっとも効率がよくなります。
つまり、設置予定の屋根形状や向きによっては、効率のよい発電が出来ない事もあります。
また、地域によって発電量に多少の差があります。
例えば2007年の年間発電量をみると、四国で3450kwh。北陸では2908Kwhと542Kwhの差があります。太陽の光は、その地域の緯度によって変化するので、一定ではないということになります。

温度による発電効率の影響

太陽電池モジュールは夏場の日差しの強い時などには、モジュール温度が60~80℃にも達することがあります。
太陽電池は、温度が上昇すると、出力電圧が低下し、発電効率が夏場で20%ほど低下するようです。つまり、季節により発電効率が変化します。また、受光面の汚れなどでも発電効率が数%低下します。


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